家賃滞納をした場合の起こりうるリスクと対応策について

Written by insuffer on 2021年1月11日 in 未分類 with no comments.

マンションやアパート、一戸建てなどの貸家を賃借する際には、借主と貸主は賃貸借契約を結んでいます。
ということは1ヶ月であっても、家賃を滞納してはいけません。
しかし生きている間には想定外のことが起こり、家賃が払えなくなることもあります。
病気をしたり、仕事を失ったりですが、家賃滞納が1ヶ月を超え、2ヶ月、3ヶ月と続いていくと、どのようなことになるのでしょうか。

1ヶ月の家賃滞納であればすぐに追い出されることはない

賃貸借契約を結んでいる以上当然ですが、貸主や賃借物件を管理している管理会社から立ち退きを迫られることになります。
1ヶ月の家賃滞納であれば、すぐに追い出されることは法律上認められていません。
その点では安心して良いかもしれませんが、言い換えればこの1ヶ月でこれから先をどうするかを決めなければなりません。
家賃を払うことが出来ないなら、親しい人に頼んで借りられるのか、それともお金を用意することは全く無理なのか、追い出された後に新たに住む場所はあるのか等です。
家賃を払うことが出来ず、立ち退くことも出来ないとなると、問題は自分だけのものではなくなり、連帯保証人にも迷惑をかけることになります。
さらには貸主から裁判などの訴訟を起こされる可能性もあります。
保証会社が間に入っている場合には、保証会社が家賃を代わりに払うことになり、滞納した人物はブラックリスト入りします。
つまり今後の賃貸契約の際には信用がなくなり、住宅ローンの申請や、その他のローンについても約5年間は審査を通過できません。

貸主あるいは管理会社に早いうちに連絡することが大切

家賃の滞納は貸主との信頼関係が壊れてしまうだけでなく、社会的信用も失い、住む場所もなくなるとなると、これから先の新しい人生を立て直すことも難しくなります。
ではどのように対処すればいいのでしょうか。
まずは貸主あるいは管理会社に早いうちに連絡することが大切です。
家賃を滞納してしまう理由を正直に、そしていつまでに支払えるのかも明確に伝えます。
払う意思があるにも関わらず、払えない状況にあること、遅れてしまっても必ず払うことをしっかり伝えることです。
貸主に対して誠実に向き合わなければ、信頼関係を壊してしまうことになりかねないので十分に注意しなければなりません。
分割で払える場合は貸主にそのお願いをしてみたり、親族などからの借り入れも検討し、支払いの意思と方法を伝えます。

消費者金融などのフリーローンを利用してはダメ!

ここで絶対にしてはいけないのは、消費者金融などのフリーローンを利用することです。
クレジットカードのキャッシングや銀行系カードのフリーローンについても同様です。
これらの金利は高いため、滞納中の家賃にプラスして高い利息分も払わなくてはならず、返済をよりいっそう難しくします。
相手が悪質な業者であれば返済に追われ、人生が狂うことにもなりかねないので、フリーローンを利用することはやめておきましょう。
連帯保証人がいる場合には、貸主に事情を説明したと同じタイミングで、現在の状況について正直に話します。
連帯保証人は賃貸借契約において、借主が払うべき家賃を滞納し、払わない場合には代わりお金を支払うことを約束しています。
家賃滞納の状態にあるならば、連帯保証人は滞納している家賃の弁済を求められる立場です。
この責任を負っている人物に対しても、誠実であることが大切です。
そして迷惑をかけないように、出来るだけの対処をすることを伝えます。
もしかしたらこの段階で一時的な金銭援助を申し出てくれるかもしれませんが、まだ行政サービスや法テラスに相談できるという道が残されています。

行政の無料相談サービスを活用してみる

家賃を滞納しなければならない事態に陥ってしまったら、行政の無料相談サービスを活用してみましょう。
市区町村の行政では、法律の専門家である弁護士・司法書士・税理士などに無料相談が出来るサービスを紹介してくれます。
家賃滞納の状況を正直に話し、専門家である弁護士のアドバイスをもらうのは有益なことです。
行政経由でなくても、全国各地にある法テラス(日本司法支援センター)に連絡することでも無料相談は受けられます。
法テラスは国によって設立され、経済的に厳しい状況の人でも弁護士などの専門家に相談できるようにと作られた、法的トラブルを解決する窓口です。
問題の解決に役立つ法制度や相談の場を無料で案内しているので、家賃滞納で困っている人の相談も受けてくれます。
家賃が払えないからといって、そのまま何もしないで居座っていれば、事態は悪くなるばかりです。
裁判を起こされたり、強制立ち退きや住居を失うこともあり得ます。
大切なことはひとりで悩まず、利用できる行政サービスや法テラスを利用して、自分に出来ること、有効な対策や情報を知ることです。
貸主も借主がそういう動きをしていることを知れば、なんとか解決しようという気持ちのあることが伝わります。
家賃を滞納していいことはありませんが、それを放置することはもっと良くないことです。
貸主に誠実に向き合い、周りの人の協力や、行政などのサービスを利用することを積極的に考えることが大切です。

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